肝臓のための食事にタンパク質は欠かせない

肝臓がその機能を充分に発揮するためにはタンパク質が必要なわけですが、それがなぜだかわかりますか?

タンパク質には次の二つの役割があります。

・酵素の材料になる

口から入った食べ物をエネルギー源とするためには、利用しやすい形に変えなければなりません。

体内でその役割を果たすのが酵素です。酵素が食べ物を分解したり加工したりしてくれるからこそ、我々はこうして動くことが出来るわけです。

そして、その酵素を作る材料となるのがタンパク質。これが不足してしまうと肝臓の機能に支障が出ます。

お酒を分解する時は大量の酵素が必要になるので、酒好きな人はタンパク質をしっかり摂取するようにしましょう。

・肝細胞の再生に必要

アルコールなどの毒物を体内に入れると、肝細胞が破壊されます。破壊された以上は再生しなければならないわけですから、肝細胞の材料となるタンパク質は必須なのです。

タンパク質を摂取はバランスよく

「肝臓のためにはタンパク質がいるんだろ?ならステーキを食べまくらなければならないわけだ。」

そんな勘違いをしている人もいるかもしれませんね?

確かに肝臓を再生するためにはタンパク質がいります。そこまでは正解なのですが、肉だけ食べていればいいというものではありません。

タンパク質にも色々種類があり、全ての種類をバランスよく摂取しなければならないのです。

肉、魚、大豆、卵といった食品を出来るだけバランスよくとるようにしましょう。

肉だけ食べてもいけないし、魚だけ食べるというのも駄目です。

丁寧にやるのならば、一週間の献立をメモすることをおすすめします。自分がどの食品をたくさん食べているのかを把握すれば、足りていない食品がなんなのか明確にわかりますから。

面倒でしょうが、肝臓を強くするためには欠かせないことです。

バリエーションに富んだメニューで、肝臓をサポートしましょう。

ただし、加工食品は出来るだけ避けるように

手軽に作れる加工食品。忙しい現代人の需要にこたえるかのようにたくさん販売されていますね。

あなたも何度かお世話になったことがあるのではないでしょうか。

もちろん、何も食べないよりはいいでしょうが、肝臓を強くしたいのなら、加工食品に頼るのはあまりいいことではありません。

そういった便利な加工食品の中には様々な食品添加物が入っているもの。そういった添加物を解毒するのも肝臓の役目ですから、食べ過ぎれば肝臓に大きな負担をかけてしまいます。

食べるのを出来るだけ控えることをおすすめします。保存料が入っていないものを探すのも大事なことです。

なかなか自炊が難しい場合もあるでしょうが、週末にまとめておかずを作り冷凍しておくなどの工夫をしてみましょう。

肝臓を壊してから注意するのと、健康なうちから注意するのとでは、手間がかなり違うということを知っておいた方がいいでしょう。